ワンズマガジン

ドッグトレーナーに聞く! ワンコと仲良く暮らすための心得 Vol.8


一緒にお散歩したり、ドッグカフェでお茶をしたり、おでかけしたり、ワンコといろいろなことをしたい。そうは思っていても、ワンコがほかのワンコに吠えたりしないか、ほかの飼い主さんに飛びかかったりしないか心配な方もいるのではないでしょうか。そこで、どうすればワンコといろいろなことをして仲良く暮らせるようになるのか、数々のワンコたちのしつけを行ってきたドッグトレーナーの西原先生に、お話を伺ってみました。


信頼関係ができているかチェック!


ブラッシングが見極めのポイント

――信頼関係ができているかどうかというのはどうやったらわかるのですか?

 どこを触っても大人しくしているというのは信頼をしている証ではないしょうか。ブラッシングがラクにできるのであれば、ある程度信頼しているといえるでしょう。ほかには、家でリラックスしているときに名前を呼ぶとこちらを見るというのも目安になると思いますし、あなたがイライラしているときに、すごすごと側に寄ってくるなんていうのも信頼関係ができている証です。ワンコが「私、何か悪いことしたのでしょうか」とあなたのことを気にしているから寄ってくるのです。また、一緒にベッドで寝ている場合、信頼関係ができていると、首から上にはこない。必ず首から下です。たとえ最初は首から上にいても、起きたときに首より下にいます。逆に首から上にきて一向に動かないワンコはあなたのことを信頼していないといえるでしょう。


しつけの5か条

――最後に信頼関係ができた上で外に出るために必要なしつけについて教えてください。

 最初にも述べましたが、ほかの人やワンコに迷惑をかけないのが大前提です。そのためには、以下の5つができることが大切だと思います。

・ほめられたことを理解する
・怒られたことを理解する
・オスワリ
・マテ
・オイデ

これらは、信頼関係があれば、すぐにできるようになるはずです。トレーナーに預けてそういうことができるようになるということもあるかもしれませんが、基本は、飼い主さんとの信頼関係の構築が第1です。トレーナーさんの言うことはよく聞いて、飼い主さんの言うことは聞かないでは意味がないですからね。ですから私のしつけ教室では、飼い主さんにどうしたら信頼関係を築けるのかということを教えるのがメインです。その過程はワンコだけでなく、飼い主さん自身も成長できる場であるように思っています。

PROFILE
西原明(にしはら・あきら)
昭和31年2月14日生まれ。中学時代に、警察犬訓練所の存在を知り、高校を中退し、犬の訓練士の世界へ。全国の訓練所で修業を重ね西原警察犬訓練場を設立後、現在の西原ドッグトレーニングを開講。JKC本部競技会団体2014年、2015年二連覇を果たしたチームの指導を行うなど数々の実績を上げ、テレビ番組出演や映画のドッグトレーナーとしても活躍。また、競技用のトレーニングだけでなく、人と犬との信頼関係の構築に重点をおいたしつけ教室も行っている。
西原ドッグスクールHP:http://www6.plala.or.jp/ndshp/



これで西原先生のインタビューは終わりです。
みなさんもワンコとの信頼関係をより強くして、ぜひ色々な所に出かけてみてください。
もし、うまく信頼関係が築けない、信頼関係が築けているか不安、という方は近所のドッグトレーナーに相談してみましょう。
料金が気になる方はグループレッスンなどのリーズナブルな教室を開催している場合もありますので、そのようなサービスを利用することも検討してみてください。ドッグカフェなどがドッグトレーナーの方を招いて開催している場合もあります。

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