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ワンコと冬を楽しもう! その4(食事編)


冬だからといって食べ物をほかほかにするのはNG

 すっかり冷え切った体にほかほかのスープでほっとひと息。なんとも至福のひとときです。やはり寒い冬には温かい食べ物が身に沁みますよね。では、ワンコはどうなのでしょうか。冬のご飯やお水はあつあつの方がよいのでしょうか。

 結論からいいますと、よっぽどキンキンに冷えていない限りは温める必要がありません。そもそもワンコは「猫舌」だと言われています。なんともややこしい事実ですが、基本的に自然界では火を通した食べ物を口にすることはほとんどないので、人間以外の動物のほとんどは熱いものが苦手なようです。

 ただし、外飼いの場合などは、ご飯やお水が冷えすぎてしまうことがあります。冷たいものをたくさん食べると、人間同様にお腹を壊してしまいますので、その場合は軽く温めてあげてください。ひと肌程度ぐらいがちょうどいい温度です。

冬は太る?

 冬になると「あらうちの子太った? 冬になると勝手に太るのかしら?」と小首をかしげている飼い主さんたちをよく見かけます。

 冬だから勝手に太るということはあまりないように思います。太ったと考えられる原因は主に二つ。一つは、ついついご飯をあげすぎているから。基本的に秋から冬、寒くなるとワンコは食欲が旺盛になります。それは、寒さにまけないように、脂肪を蓄えなくてはという意識が働くからなのではと言われています。ですからワンコの食欲のまま食べさせるのは禁物です。

 寒さから身を守るためならば少々太ってもしょうがないのでは? と考えた方もいらっしゃるかもしれません。確かに外飼いのワンコの場合でしたら、一割ぐらいはいつもより量を増やしてもよいですが、家飼いの場合は、そもそもそんなに寒いわけではないので、脂肪をつけて寒さから身を守る必要はありません。ただ単に太ってしまうだけなので、しっかりとワンコの体調を確認しながら食事量を管理してください。

 太る原因のもう一つは、運動不足です。寒いからといって、ついつい散歩の距離が短くなったり、回数が減っていたりしませんか?

 冬は実は脂肪が燃焼されやすい季節でもあるので、しっかりと量に気を付けて運動をさせていればそんなには太らないはずです。むしろちょっと太り気味のワンコはダイエットをする良い季節だと言えるでしょう。

冬に旬の野菜を食べよう

 今は、栽培方法などの進化により、季節問わず年中さまざまな野菜が食べられるようになりましたが、旬というものはとっても大切。味覚もさることながら、旬の野菜は、ほかの時期に出回っているときよりも栄養素が高いと言われています。

 冬に旬を迎える野菜でワンコにおすすめなのが小松菜です。カルシウムや体内でビタミンAへと変換されるβカロチン、ビタミンCといった骨を丈夫にしたり免疫力を高めたりするような栄養素がたくさん含まれています。

 ただしシュウ酸という結石の原因となるものも含まれています。結石で悩んでいるワンコは食べない方がよいですし、シュウ酸を減らすためにも生ではなく、さっと湯がいてから調理するのが◎。

 また、体にいいからといって与えすぎは注意ですよ! ほかの野菜やお肉類などと一緒に適量与えるのが良いでしょう。


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