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ワンコと一緒に乗り物に乗ろう その1


 ANAがチャーター便で北海道にいくワンコ参加型の旅行企画「ワンワンフライトin北海道」を企画して話題になりました。チャーター便なので機内(客室内)に搭乗でき、ずっと一緒に過ごせるとあって、ツアーは完売御礼だとか。

 つい数年前には、西武鉄道が、ワンコと一緒に電車に乗れる企画を実施していますし、もしかしたら遠くない未来に、ワンコと一緒に乗り物に乗っておでかけするのが当たり前になるのかもしれませんね。

 では、今はどうなのか。今回から何回かにわけて、ワンコの乗り物の乗り方というテーマでお話を進めていきたいと思います。

―― 一緒の飛行機には乗れるけど……

 では、今回話題になった飛行機は、普段はどうなのでしょうか。航空会社によって異なるので、一概には言えないのですが、ANAやJALなど格安航空会社ではない航空会社では、大体一緒の飛行機に乗れるようです。

 しかし、残念ながら一緒に席につくことはできません。ワンコは貨物室にいることになり、その間はしばし離れ離れとなります。

 大体の流れとしては、空港内にいき手荷物カウンターにいき、ペットのチェックインを済ませます。搭乗三十分前までには済ませる必要があるようです。

 預けるには、硬いプラスチックや金属など強度のある素材でつくられ、頑丈な屋根がついている、車輪が滑らないように固定できるなど航空輸送に耐えうるケージに入れることが必要で、貸出を行っているところもあります。ペットケージを持ち込む方は念のため名前を書いておくのもお忘れなく。

 チェックインが済んだら、出発の間際では空調の効いた保管室で快適に過ごします。水は漏れない容器であれば飲ませることはできますが、食事は預けてしまえば取ることはできません。行く前に十分に済ませておきましょう。水分は持ち込める場合でも、飼い主さんと離れてしまい不安で、あまり飲まなくなることも考えられますので、行く前にたっぷりと飲ませておきましょう。

 フライト中は空調機にて温度・湿度が管理された貨物室で過ごし、到着ロビーで受け取るといったもの。もちろんですが、ワンコのフライト料金は別途かかります。

――飛行機に乗って大丈夫なの?

 各航空会社、家族の一員であるワンコを無事に届けようと随分と気をつかっているようです。ただし、やはり飼い主さんが傍にいないのは、ワンコにはとてもストレスですし、空調が聞いているとはいえ、高度が急激に上がったり下がったりして温度変化が激しいため、熱中症なども含めて心配がゼロではありません。

 特に、フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグ、パグ、シーズ-、ボストン・テリア、ペキニーズ、チン、ボクサー、チベタン・スパニエルなどの短吻種犬は時期によって飛行機に乗れなかったり、JALなどでは通年通してフレンチブルドックおよびブルドックは乗れないことになっていたりします。

 いずれにしても、フライトを考えている航空会社といきつけの獣医さんにフライトできるかどうかは確認を取った方がよいでしょう。

 次号は鉄道などほかの交通機関の乗り方について語っていきます。


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