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今年から9月23日は動物虐待防止の日


 皆さん、9月23日は何の日か知っていますか? 9、2、3だからくつみがき? いえいえ違います。そんな記念日は恐らくありません。今年からできた新しい記念日です。それは、動物虐待防止の日です。

 神奈川県横浜市の日本動物虐待防止協会が制定したこの記念日。動物をみだりに殺し、傷つけ、苦しめることのない、人と動物の優しい共生社会を築くために、命の慈しみを大切にする心を育む日ということで設けられました。日付は動物の命を守る原点の日との思いから動物愛護週間(9月20日から9月26日)の真ん中の日になったそうです。

 これまでお伝えしてきた「動物と 人の未来を 考えるサミット ~動物虐待のない 世界へ~」では記念日登録証の授与式が行われましたので、その模様を少しお伝えしておきたいと思います。

――記念日にすることで、より意識を高めよう!

 サミットでは、日本記念日協会の加瀬清志代表理事から日本動物虐待防止協会の藤村晃子代表理事に記念日登録証が贈られました。

 あいさつに立った加瀬代表理事は「審査員は7名ですが満場一致で記念日として認定されました」と語り「記念日ができることにより、その日に向けて皆さん方が今日のようなサミットを開くようになったり、来年の記念日までにどういう活動をしていこうと考えたりといろいろな思いをもっていく切っ掛けになります。この大切な記念日を忘れないことが動物虐待の防止につながり、それは命を大切にする日であるということを理解していただけるのではないでしょうか」と話していました。

授与式の様子

――動物虐待の検挙は統計を取り始めて過去最大に

 警察庁統計「平成27年における生活経済事犯の取締状況について」によると動物虐待事犯で検挙されたのは、平成27年の1年間で、56事件、63人だそうで、これは統計のある平成22年度以降、最も多い数字になったそうです。動物は自ら訴えることはできませんし、保健所などでの殺処分といった事件ではない虐待など、本当にこの数字は氷山の一角であるように感じます。

 虐待なんてとんでもないと考える読者の方々であるとは思いますが、自分はしていないから関係ないというのではなく、かわいそうなワンコがたくさんいるという現実に少し目を向けていただければ幸いです。


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