さて、今回はお伝えしていた通り、散歩、外での寒さ対策について語っていきたいと思います。
――そもそも寒いときに散歩する必要があるの?
そもそも寒いときに散歩する必要があるのでしょうか? 飼い主さんも寒いし……。もちろん、寒がっているワンコを無理やりにでも連れて行って歩かせるというのはNGですが、散歩は単に運動という面だけでなくストレスの解消も兼ねています。できることなら散歩に連れていってあげた方がよいと思います。
――寒がるようなら服を着せるといった対策を
寒さを防ぐのに、一番は、服などの防寒装備をしっかりとすることです。特に冷えたアスファルトがワンコの体温をどんどんと奪ってしまうので、ソックスやシューズなどを履いてくれたら最高です。嫌がるワンコもいるかもしれませんが、着たり履いたりできたらほめてあげるを繰り返して、慣らしてみてください。
――玄関などで慣らし運転を
また、暖房の効いた温かい部屋から、寒い外に出ると、その温度差でワンコが余計に寒さを感じてしまうということがあります。また、急激な温度差はワンコの体に大きな負担を与えますので、特に高齢のワンコなどは注意しましょう。暖房を切って、外気を入れた部屋や玄関などで少し寒さに慣らしてから散歩に出かけるようにしてみてください。
――どうしても散歩できない場合は日光浴だけでも
どうしてもワンコが寒がって散歩をしたがらないというときは、家で運動をさせてあげる+日光浴だけでもしてあげてください。日の光はワンコの体内時計を正常に保つためにも必要ですし、日の光を浴びることが、ホルモンの分泌を正常に保つことにつながります。簡単に言えば、ワンコの感情面に非常に日光浴が良い影響を及ぼすということです。
また、日光を浴びることで動物は体内で、コレステロールからビタミンDを生成することができます。ビタミンDにはカルシウムやリンの吸収を助ける働きがあるので、それが欠けてしまうと、骨が弱くなってしまう可能性があります。
特に若いワンコについては必要な栄養素なので、日の光をしっかりと浴びさせるようにしてください。
――外飼いのワンコの防寒対策
では、最後に外飼いのワンコの寒さ対策についてです。小屋の位置を日の当たる、風があまりふかない場所に変えてあげるというのは、簡単な対処方法といえるのではないでしょうか。あまりにも寒がるようなら、もし可能であるならば玄関の中に入れてあげるというのも一つの手かもしれません。
ほかの対策としては小屋にフリースや毛布を入れてあげる。段ボールやナイロンシートなどで小屋の周りを囲んであげるというのが考えられます。ただし、完全にすっぽりと囲ってしまうと、万が一、暑いとワンコが感じたときに逃げられなくなるので、出入りはできるようにしましょう。布で頑丈にくるんだ湯たんぽを入れてあげるというのもよいかもしれませんが、暑すぎないように注意が必要ですし、やけどには十分な注意が必要です。
いずれにせよ、よくワンコの様子を見て、対応してください。