ワンズマガジン

球場で活躍していたワンコがいるのは知っていますか?


 さて、WBCもすさまじい盛り上がりを見せ、いよいよ来週からは、プロ野球が開幕します。WBCを見て野球って意外と面白いと思っている人も多いようで、野球ファンの私としてはうれしい限りです。さて、今回は非常に私の趣味全開なので、掲載されているかが不安ですが、ワンコと野球に関してちょっとだけ話してみたいと思います。

――ボールを運ぶ姿がファンのハートを掴んだミッキー君

 昨年、25年ぶりにセリーグを制覇した広島東洋カープ。その優勝は大きなニュースとして取り扱われましたし、流行語大賞にもカープに関連する言葉「神ってる」が選ばれ野球ファンならずともその存在を昨年はよく見聞きしたのではないでしょうか。
 そんな広島東洋カープが今のマツダスタジアムに移る前、広島市民球場時代にミッキーというベースボールドッグが話題になったのをご存知でしょうか。
 2005年3月15日のオープン戦(公式戦がスタートする前の練習試合のようなもの)で審判にボールを渡す役目であるボールボーイに代わって、ゴールデンレトリバーの7歳ミッキー君が3回裏と5回裏終了後にボールが3個入ったカゴを口にくわえて登場。ファンサービスの一環として行われたこの試みは大反響を呼び、その後、公式戦にも何試合か登場。特注の背番号111(ワンワンワン)のユニホームを着て、愛くるしいしぐさでボールを渡す姿は、広島ファンのみならず、相手チームのファンのハートも掴み、2006年には、写真集も発売されました。しかし、高齢であったのもあり、2007年シーズンを持って引退。2009年4月8日に老衰のため亡くなってしまいました。
 4月14日の試合では球団旗を半旗にするなど、ミッキーに対し、球団側も哀悼の意を示すほどで、惜しまれながらこの世を去りました。
 登場当時は、大観衆の前にワンコをさらしてワンコのストレスはどれほどのものか、虐待だなどの声もよく聞かれました。実際のところ、ミッキー人気に追随しようと他球団も動物を使いましたが、ストレスが原因であまり長く続きませんでした。ただ、ワンコの可愛さをミッキーがアピールしてくれたことは事実です。そこに対してはただただありがとうとお礼を言いたいです。

――ワンコと球場に行ける日が?

 さて、少し話が変わりますが、昨年、ワンコと野球を観戦しようという試みが実施されたのをご存知ですか?
 4月17日にほっともっとフィールド神戸で行われたオリックス・バファローズVS埼玉西武ライオンズの一戦で、ワンコまたはネコちゃんと一緒に野球観戦できる「わんにゃんチケット」を200枚限定で発売。完売したようです。もともとオリックス・バファローズは、、年会費を2500円払うとオリジナルのペットグッズが貰えたり、特別イベントに参加できたりするという特典がある「Bsわんにゃんクラブ」というペット限定のファンクラブを新設するなど、ペット好きに優しい球団でしたが、ここまでやるとは……。試合前に選手がプレーするグラウンドでペットとお散歩ができたほか、ペットが楽しめるブースやサンプリングなどの企画が用意されているなど、球団の本気具合が伝わるイベントだったようです。
 ぜひ、今年も開催してほしいものです。


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