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ワンコの愛情は月日とともに薄まるもの? その3


 さて、前回、ワンコの年齢からくる甘えを紹介しました。ただ、甘えているのか、そうじゃないのか、わからないというかたもいると思います。

 そこで今回は、ワンコの甘えのサインについて書いていきたいと思います。

――主な甘えのサイン

●抱っこを求める

近くにやってきて吠えたり、脚をつんつんとつついてきたりして、抱きかかえてくれるよう求めてきます。しばらく抱っこしてもしつこく続く場合があります。

●舐めてくる

膝の上にのせたときに、人の顔をペロペロ舐めたり、くちづけをしたがったります。元気なワンコなら、後ろ足で立ち上がり、飛びついてでも舐めようとしてきます。

――シニアになったワンコの頑固さは筋金入り

 さて、甘えとともに、年齢を重ねてくると、ワンコは頑固になってきます。

 あなたは「ほんと、おじいちゃんったら頑固なんだから」と言って繰り広げられる頑固なおじいさんの話を何度か聞いたことはありませんか? もちろん人によっても違いますが、年をとると頑固になる人が増えるというのはあながち間違ってはいないように感じます。

 それはなにも人間ばかりではありません。ワンコもシニアになると頑固になってくるコが多いといいます。

 そんな姿も可愛いものじゃないですかとも思いますが、これがなかなかやっかいになる事も。せっかくこっちが用意した新しい毛布をいやがって、長年のシミのついた毛布の上から動こうとしないなんてことがあるのです。

 私たちからしたら、こっちの方がいいのに……と思うのですが、一向に聞き入ってくれません。

――シニア犬は突然の変化に弱い

 その原因の一つに、新しい環境への対応する力が減ってきたことが挙げられます。視覚や聴覚などが鈍くなっていることも影響しているのかもしれません。少しでも状況が変わると混乱をしてしまうのです。

 だからこそ、今までと同じ生活、同じ景色を求めるようになるのです。結果、これまで使ってきたお気に入りのものは手放さなくなります。

 環境を変えて、ストレスを与える方がよくありません。そのまま、ワンコが飽きるまで同じものを使わせてあげてください。ただし、衛生面には気をつけた方が良いでしょう。

 また、シニアになると敏感になって恐怖心を抱きやすくなります。

 若い頃は平気だったのに、雷や花火、バイクの騒音などに対して、過敏に反応し、パニック状態になります。そして、一度嫌になるととことん頑固に拒否をします。

 ついつい運転中クラクションを鳴らしてしまい、ワンコが驚き車を嫌いになって、病院まで運べなくなるなんてことも考えられます。

 シニアと出かける時は驚かせないように注意を払ってください。


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