一緒にお散歩したり、ドッグカフェでお茶をしたり、おでかけしたり、ワンコといろいろなことをしたい。そうは思っていても、ワンコがほかのワンコに吠えたりしないか、ほかの飼い主さんに飛びかかったりしないか心配な方もいるのではないでしょうか。そこで、どうすればワンコといろいろなことをして仲良く暮らせるようになるのか、数々のワンコたちのしつけを行ってきたドッグトレーナーの西原先生に、お話を伺ってみました。
ほかのワンコがいるところが苦手な子は?
慣れるまでそばにいよう
――前回はリードを使った、信頼関係の築き方を紹介していただきました。ワンコがしっかりと言うことを聞くまでやることが大切だということがよくわかりました。これは、いろいろなものに慣れさせるトレーニングでもそう。人間と違って、毎日1時間決まった時間トレーニングしましょうというというのではダメです。何時間かかろうと、ワンコが慣れるまでとことん付き合ってあげることが大切です。
たとえば、ワンコの中には、ほかのワンコがこわいという子もいます。そんな子はどうすればよいのか少しお話しましょう。まず、飼い主さんとの信頼関係があることが大前提となります。信頼関係があったとしても、こわがりなワンコにとって、ドッグカフェ、ドッグランなどは、とても辛い場所です。こわがっているかどうかはしっぽを見るとよくわかります。しっぽが股に挟まっていたり、巻いたままだったりするはずです。
基本は慣れるまでそこにいることです。「大丈夫かな?」とこわがっている心が平常心に戻るまで待つのです。慣れたら無理せずに帰ります。
次第に「ここは嫌な場所じゃないんだな」というのがわかってきて、例えば最初は3時間かかっていたのが、1時間、30分とだんだんと慣れるまでの時間が短くなっていきます。
自然とワンコの輪の中に入っていけるように
――慣れたらほかのワンコのところに連れていっても平気ですか?ワンコはもともと好奇心がある動物です。慣れてくれば興味を抱くようになります。飼い主さんがほかのワンコを笑顔で触っているのを見て「楽しそうだな」と思うようになる。そうなると、自ら入っていくようになりますので、無理に近づけるのではなく、それまで待ってあげましょう。
Vol.8につづく
PROFILE
西原明(にしはら・あきら)
昭和31年2月14日生まれ。中学時代に、警察犬訓練所の存在を知り、高校を中退し、犬の訓練士の世界へ。全国の訓練所で修業を重ね西原警察犬訓練場を設立後、現在の西原ドッグトレーニングを開講。JKC本部競技会団体2014年、2015年二連覇を果たしたチームの指導を行うなど数々の実績を上げ、テレビ番組出演や映画のドッグトレーナーとしても活躍。また、競技用のトレーニングだけでなく、人と犬との信頼関係の構築に重点をおいたしつけ教室も行っている。
西原ドッグスクールHP:http://www6.plala.or.jp/ndshp/
西原明(にしはら・あきら)
昭和31年2月14日生まれ。中学時代に、警察犬訓練所の存在を知り、高校を中退し、犬の訓練士の世界へ。全国の訓練所で修業を重ね西原警察犬訓練場を設立後、現在の西原ドッグトレーニングを開講。JKC本部競技会団体2014年、2015年二連覇を果たしたチームの指導を行うなど数々の実績を上げ、テレビ番組出演や映画のドッグトレーナーとしても活躍。また、競技用のトレーニングだけでなく、人と犬との信頼関係の構築に重点をおいたしつけ教室も行っている。
西原ドッグスクールHP:http://www6.plala.or.jp/ndshp/