ワンコを預けるときの注意点、今回で最後になります。最後は、これまでで話しきれなかったことをまとめてお話ししようと思っています。
――一時預かりで様子をみよう
ペットホテルに預ける場合、もしも短期の時間預かってくれるシステムがあるところがあるならば、いきなり長期に預けるのではなく、だんだんと預ける時間を延ばしていくというのも一つの手です。だんだんとその場所で過ごすことに慣れさせてあげましょう。
施設を何度か訪れてみたり、スタッフの人たちに合わせたりするというのも、ワンコがその場所に慣れるためには必要だと思います。
――預ける前にきちんとした準備を
いつも使っている皿、毛布、おもちゃなど、ホテル側で許可がでているなら可能な限り家のものを持ち込むというのも、ワンコが長期間、リラックスして過ごすためには有効な手段だと思います。
また、接種したワクチンの種類、接種日、接種したところが分かるもの、薬を飲んでいる場合は投薬回数、薬ごとの飲ませ方、緊急薬はどのようなときに使用するか、かかりつけ医の連絡先、場所、診療時間など、健康面に関することはメモにして伝えておくとよいでしょう。
あと、注意しておきたいのが緊急連絡先です。自身の携帯番号だけでなく、同行者の携帯番号、宿の電話なども教えておいてください。旅行先ではカメラやマップなどを起動させる、情報を得るためにインターネットを利用するなど、携帯電話、スマートフォンが活躍する場面が多いです。そのうえ充電できる場所も少なかったり充電器を忘れたりするため、それらの充電が切れやすいといったこともあるようで、連絡がなかなか取れなかったというケースも少なくないようです。必ず複数の番号を掛ける優先番号の順位をつけて教えてあげてください。
また、ほかのワンコに迷惑をかけないように、無駄吠えをしない、きちんと指示に従うなど、基本的なマナーはしっかりと身につけさせておくことは必要でしょう。
――いざというときのために、預けておこう
さて、ここまで、ワンコを預けるときの注意点について話してきましたがいかがでしょうか。知り合いに預けるにしても、ホテルに預けるにしても、たとえ預ける用事がなくてもできれば、年に数回は誰かに預けるとよいと思います。急な冠婚葬祭などが入ったときにあわてずにすみます。定期的に飼い主さんのいないところで過ごす環境をつくってあげ慣らしてあげることで、ワンコに極度のストレスを与えないことにもつながるはずです。