ワンズマガジン

あなたは大丈夫? 散歩での飼い主さんのマナー その2


 さて、前回、ワンコの散歩におけるマナーについてお話ししましたが、今回はその続きです。道すがら、ほかのワンコと出会ったときにどうするかといった点などについて、お話ししたいと思います。

――ほかのワンコとの交流は飼い主さん主導で

 散歩中、ほかのワンコに出会ったとき、ワンコが興奮して、近寄っていくといったことはよくあるのではないでしょうか。「あそぼうよー」といってとことこと歩み寄っていく姿はかわいらしいものがありますが、これはマナー違反です。もちろん、すでに顔なじみのワンコであればかまわないかもしれませんが、初対面の場合は、そのワンコがどのようなワンコか分かりません。ワンコ嫌いのワンコというのもいます。必ず、飼い主さんがあいさつをしたあと、許可を得てから近づかせるようにしてください。

 交流を持つなといっているわけではありません。ほかの飼い主さんとの交流はワンコだけでなく、さまざまな情報交換の場ですから、積極的に行うのがよいと思います。ワンコの名刺などを渡すなどして、相手の出方をみながらにこやかに話しかけるようにしてください。飼い主さんが少しでも困ったようなそぶりを見せたら、無理に近づかないほうがよいでしょう。

――猫にはなるべく近づかせない

 また、飼い主さんのマナーとは少し話がそれるかもしれませんが、散歩中に猫を見かけたら、近づかせないようにしたほうがよいでしょう。狩猟本能の強いワンコの場合、吠え掛かって、興奮状態になってしまいます。飛び出して、運悪く交通事故になってしまう、転んで怪我をしてしまうといった事態に陥る危険性もないわけではありません。

 さらに野良猫の場合、ノミが移ってしまうことも考えられます。できるだけ、飼い主さんが先に気がついてあげて、気付かせないようにする、落ち着かせるなどして対処するようにしてください。

 さて、二回にわたって長々と散歩のマナーについて書いてきましたが、要するに、ほかの人に迷惑がかからないかを飼い主さんがしっかりと考えて行動するということです。他人から「なんだあの犬は」と思われるより「かわいいワンちゃんだ」と思われるほうがいいですもんね。そして、かわいいワンコだと他人から思われるには、姿かたちではなく、いやだと思われる行動をワンコがその人に対してするかしないかが大きなウエイトを占めています。

 つまり飼い主さんの行動、注意が大きく関わってくるのです。


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