ワンズマガジン

ドッグランで怪我をさせて賠償金!


 年末、気になるニュースが飛び込んできました。ほんと他人事ではない事件ですので、今回ご紹介しておきます。

――ワンコが暴走したために約100万円……

 2014年に、神戸・六甲アイランドにあるドッグラン内でミニチュアダックスフンドを遊ばせていた女性に、ゴールデンレトリバーなど大型犬2頭がぶつかってきて転倒。首をねんざしたとして、神戸市の女性が飼い主さん2人に総額約141万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていました。

 そして昨年12月26日、神戸地裁は「飼い犬を制止するなどしなかった過失は重い」として約104万円の支払いを命じられたというわけです。

 その場にいたわけでありませんし、裁判官ではないので、この判決の是非についてどうこういうのは控えますが、下手したらこのようなことが起こり得るということは一つ私たちにとっても教訓となるのではないでしょうか。

――うちの子は大人しいから大丈夫。その油断が……

 今回の事件に限らず、ワンコによるトラブルを起こしてしまった飼い主さんからよく聞かれるのが、うちの子は大人しいからまさかこんなことになるとは思わなかったというセリフ。今回の訴訟でも飼い主は「(飼っているワンコは)友好的で優しい性格。興奮するなど特別変わった様子はなかった」と主張しました。

 しかし、いくら普段大人しいワンコでも何かがきっかけになり興奮してしまうことはよくあることです。では今回のような事件を防ぐためにはどうすればよいでしょうか。

 一つは飼い主さんが呼んだら必ず戻ってくるようにしっかりとしつけておくこと。これはドッグランに行くならば最低限抑えておきたいしつけです。興奮してきたなとわかったら、すぐに呼び戻して落ち着かせてください。

 もう一つは、ドッグランではリードをすぐに外さないということです。どうしても周りにお友達がたくさんいるので、ワンコは興奮しがちです。リードをつけたまま、いろいろなワンコにあいさつをさせ、その場の雰囲気になれさせ、落ち着いたらリードを外してみてください。

 せっかくドッグランでのマナーについて話をしたので、次回は今回説明したもの以外のドッグランで気を付けることを話そうと思います。


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