最近、駅などでやたらと献血バスを見かけるなーと思って調べてみたら、冬から春は、血液が足りなくなる時期だそうです。そもそも寒くてあまり外出をしない時期ですし、風邪などで体調を崩しがち、さらに言えば、年度変わりの時期ということで何かと忙しいということも影響しているようです。ここで、ふと気になることが。それはワンコの献血ってどうなっているのだろうかということ……。ワンコだって大けがをして手術をすることはあるはずです。そのときは必ず輸血が必要になるはずです。そこで、調べてみました。
――大きな動物病院で献血実施中! 健康なワンコならぜひ
調べてみると、ワンコの献血は大きな病院で、実施しているようです。2017年2月19日付の読売新聞の記事によると、「大手の動物病院は、ボランティアの献血ドナー登録制度を設けている。ペットの献血を広げようと、獣医師らが2012年に設立した「日本小動物血液療法研究会」によると、現在100以上の施設に登録制度がある」とあります。多くはそこでドナー登録をして、血液検査をし、異常がなければ採血となります。
献血を行っている「日本動物高度医療センター」のホームページによると、献血できるワンコの条件として以下の項目が書かれています。
年齢:1-7歳
体重:20kg以上
・狂犬病予防接種、混合ワクチン接種およびフィラリア予防が毎年されている健康な犬
・麻酔をかけずに採血可能な温厚な性格
※以下の項目に該当する動物はご登録いただけません。
・過去に「輸血を受けた」ことがある
・妊娠、出産したことがある
・全身性の感染性皮膚疾患がある
・これまでに血液媒介性の感染症に罹患または罹患した疑いがある(バベシア症や犬ブルセラ症など)
・秋田犬
とあります。秋田犬とあるのは、彼らの血液は、あまり輸血に適さないのだそうです。
――健康診断代わりに献血を
人間と同じように、採血には必ず新品のものを使うそうですし、安全性は高いそうです。健康診断も行われますし、血液型もわかります。血液型を知っておくのは、いざというときに役に立ちますよ。ちなみに、ワンコの血液型は10種類以上あるそうで、現在も研究が進んでいます。もちろん無理にとはいいませんが、ワンコの世界も助け合いが第一です。興味のある方は近くの動物病院に尋ねてみてはいかがでしょうか。