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温度差をなくしてワンコの健康を保とう! その3


 さて、今回はお風呂の話です。お風呂場は、冬の生活を送るなかで、最も温度差があるところといっても過言ではないと思います。だからこそ、ヒートショックなど危険もいっぱいです。

 特に、循環器系の衰えから温度差に弱いシニアのワンコの飼い主さんには、ぜひ今回読んでほしいです。

お風呂は負担の少ない部分洗いで

 そもそも呼吸器や心臓の機能が弱いお年寄りのワンコにとって、蒸気の立つ入浴はとても負担がかかります。また、耳の中などの細かい箇所まできちんと乾かさないと風邪や下痢を引きおこす原因となり、皮膚を傷めたりもします。家庭用のドライヤーでは、乾くまで時間がかかってしまうので、特に冬場はできるだけ無理な入浴はしない方が良いと思われます。

 毎日濡れタオルで拭いて綺麗にしてあげたり、水で流さないタイプのシャンプーを使ったりした方が負担はかからないので、より安全な方法だと言えるでしょう。もし、どうしても汚れが気になるときは、とにかく短時間で済ませるようにしましょう。

 入浴方法でおすすめなのが、たらいなどにお湯を張って座らせ、汚した部分だけを手早く洗う部分浴です。乾かしやすく体に負担をかけないのでおすすめです。

専門家に入浴を任せるのも大切

 ただし、洗うのが難しい大型犬や座っていられないワンコ、心臓や循環器系に病気を持っているワンコは、動物病院に併設されているトリマーにまかせた方が良いと思います。サロンで断られた愛犬も動物病院が併設してあるところだと受け入れてくれることがありますので、一度相談してみるとよいでしょう。

入浴は事前準備をしっかりした後

 元気な若いワンコの場合は、お風呂に入っても構わないと思いますが、できるだけ短く終わらせるように、事前の準備をしっかりとしておきましょう。

特に以下の二つは大切です。

・シャンプーは泡立てておく

手早く洗えるように、シャンプーは入浴直前に洗面器などに入れて湯でといて泡立てておきましょう。

・すべての道具を事前に用意しておく

入浴から入浴後の乾かす行程も含め、流れを考えておきましょう。そして必要な入浴グッズをすべて準備してから入浴させましょう。あれがない、これがないとあわてることもなくなります。

 さて、いかがだったでしょうか。この連載をはじめた3週間でぐっと冬らしくなってきましたね。温度差に気を付けて愛しのワンコと楽しい冬をお過ごしください。


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