ワンズマガジン

ワンコの愛情は月日とともに薄まるもの? その4


 ずっと、ワンコの愛情について書いてきました。それには実は訳があります。ずっと2年以上続けてきた、このワンズマガジン。一度サイトリニューアルのために、お休みをさせていただきます。いつまた、こうやってワンコについて語る機会を与えてもらえるかわからなかったので、最後に一番今言いたいことを書かせていただきました。

 それは、ワンコが年をとっても変わらず愛情を注いでほしいということです。

 ワンコが長寿になってきて、昔では考えられなかった、シニアになったワンコの介護ということが大きな問題となっています。ワンコが年老いた瞬間、興味がなくなり、しぶしぶ相手をしている飼い主さんを見かけたことがあります。

 果たしてそれでいいのでしょうか。

 動けなくなっても散歩しなくなっても、ワンコと過ごした素晴らしかった思い出はなくなることはありません。そして、ワンコの愛情も変わることはありません。ぜひ、それを覚えていてほしいのです。

 では、最後に年齢を重ねたワンコに何をしてあげることが大切なのか、書いていきたいと思います。

――心地よい刺激で心をリフレッシュ

 ボールを転がしても追いかけず、呼びかけても目をうっすらあけるだけ。周囲の物事にあまり関心を示さず、いつも元気のない様子で寝てばかり……。

 シニアになると周囲への興味や探究心といったものが薄れてきます。視覚や聴覚などの五感が弱くなりますし、足腰も弱ってくるので「なんだか億劫だなぁ」とワンコが思ってしまうのも、ある程度は仕方のないことです。のんびりしている姿はどこか愛らしさも感じますが、だからと言ってそのままほうっておいたら、どんどん周りに対する関心が薄れ、気持ちが老け込んでしまいます。

 精神的な老化を防ぐためには、ワンコの脳を刺激して、活性化してあげることが重要です。新しい場所、新しい遊びにどんどんと挑戦してみましょう。ワンコの性格を考え、喜びそうな遊びを選ぶのがポイントです。

 他のワンコに会うのが好きなコならドッグカフェやドッグランに連れて行ってあげる。あまり走れなくても連れていって他のワンコを見るだけで十分だと思います。 

 おもちゃ遊びが好きなら、新しいものをプレゼントしてみましょう。

 「楽しい」という気持ちを味わうことによって、もっと楽しみたいと積極的にいろいろなことに向き合うきっかけになります。

――しつけと遊びでワンコの毎日にほどよい刺激をプラス

 遊び以外にも、しつけも十分な刺激となります。シニアになると、病院通いが増えたり、生活環境が変わったりする可能性があります。新しい環境に慣れやすくするため、ケージに入る、指定以外の場所で排せつをするなどの新しいしつけを試してみましょう。

 若いときと比べて時間は、かかりますので、じっくりと行ってください。

 また、遊びは、5感を刺激してあげるものがよいと思います。

 たとえば聴覚を刺激するこんなゲームをしてはいかがでしょう。

 声を手がかりにして、飼い主さんを探させるゲームです。大好きな飼い主さんのことを探そうと耳を済ませることで、聴覚が刺激されます。

1.物かげから顔を出して名前を呼ぶ

物かげから半分だけ身を乗り出してワンコの名前を呼びます。ワンコの興味をひくためにも、物かげに隠れたところを見せても良いでしょう。

2.ワンコがそばに来たらほめる

ワンコが飼い主を見つけて、そばによってきたら「よく探せたね」と思い切りほめてあげる

3.物かげに隠れたまま同様にしてワンコを呼ぶ

今度はワンコに見られないように気をつけて、物かげに完全に隠れます。そして名前を呼び、もし、そばによってきたら、同様に褒めてあげます。

 ワンコが年をとってきたということは、ワンコと過ごせる時間が少なくなってきたということです。残された時間たっぷりと愛情を注いであげてください。

※2015年10月末から、2年以上にわたって連載してきたワンズマガジン。これまでのご愛顧、ありがとうございました。アップが遅れたこともあり、やきもきされたこともあったかもしれません。
ここでお詫び申し上げます。
また、復活できるように、そして復活した際には、今まで以上におもしろい記事が掲載できるようにしたいと思います。とりあえず、ひとまずさよならです。
ありがとうございました。


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