ワンコにも花粉症はありますが……
春一番が吹いたという話が聞かれるようになった今日この頃。いよいよ春間近といったところでしょうか。春になれば、気温も温かくなり始めますし、桜も咲き始めます。町の中もどこか華やぎ、心も躍る時期ですが、花粉症の人にとっては、地獄の季節到来……。マスクなどの対策グッズをばっちりと準備し始めたり、病院に薬をもらいにいったりしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな悩ましい花粉症にワンコもなるのでしょうか。
結論から言いますと、ワンコも花粉症になります。しかし、スギ、ヒノキの花粉が主な原因となる春ではなく、ワンコの場合は、ブタクサが花粉を飛ばし始める7月ごろから10月ごろにかけてなることが多いと言われています。
かといって、スギやヒノキなどでワンコが花粉症にならないというわけではないので、それなりに対策を施しておいても良いと思います。
花粉症対策には何があるの?
では、どういう風に対策をすればよいのでしょう。三原則は「触れない、持ち込まない、残さない」です。まずは、できるだけ、花粉と接触しないようにすることが大切です。
といっても、空気中を舞っているので、完全には難しいですが、できるだけ、スギやヒノキの多いところは避けるとか、花粉の舞っている時間に外出しないといった対策になります。環境省のホームページから見られる「花粉症環境保護マニュアル」には「スギ花粉が多くなる時間帯は、その日の気象条件や季節によって変わりますが、一般的には昼前後と日没後に多くなっています。これは、気温が上がって午前中にスギ林から飛び出した花粉が数時間後に都市部に到達するためと、上空に上がった花粉が日没後に地上に落下してくるためと考えられています」とあります。ということは、山間部、スギの木が近くにあるような場所だと、花粉の移動時間がないので、明け方から午前中もピークということが考えられます。自分の住んでいる地域の環境を鑑みて、できるだけ多い時期のお散歩、お出かけは避けた方がよいでしょう。気象サイト「weather news」では、地域の時間ごとの花粉の飛散具合を教えてくれるので、参考にしてもよいでしょう。
次に、持ち込まない。家に花粉を持ち込まないように、嫌がらないワンコであれば、服を着て散歩し、家に入る前に服をよく払ってください。また、花粉が付きにくくなるスプレーなどを活用するのも手だと思います。
そして最後に散歩後に濡れタオルで拭いてあげるなどして花粉を残さないようにしましょう。
症状に早く気付いて
そうは、いっても完全に防ぐのは、体質、環境などもあるので、なかなか難しいかもしれません。ワンコが花粉症になったとしても決して飼い主さんのせいではありません。あまり気落ちしないでください。できるだけ、花粉症の症状に、飼い主さんが気付いて、病院などに連れていってあげることが大切です。ワンコは、人間と違って、くしゃみや鼻水といった症状は出にくいと言われていて、皮膚に出ることが多いようです。花粉のシーズンに異常にかゆがったり、湿疹が出たりしたら、一度病院で調べてもらってはいかがでしょうか。