暑さもひと段落してワンコにとっては外出するにはうってつけの季節。ワンコを連れてお出かけするという方も多いのではないでしょうか。ただ、外出するときのマナーは大丈夫ですか? 「うちはしっかりとしつけしているから」いえいえ違います。ワンコの話ではありません。飼い主さん、つまりあなたの話です。飼い主のマナーが悪いと、かわいいワンコまでが、悪く見られてしまいますよ。
ということで、外出の多い秋、飼い主さんのマナーについて2回に分けて話していきます。
――あなたのワンコを罪犬にしないために
まずはノーリード。これは絶対にやめてください。都道府県で条例がいろいろと決められています。ちなみに東京都では、「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」で以下のようになっています。
第9条 犬の飼い主は、次の各号に掲げる前項を遵守しなければならない。
一 大を逸走させないため、犬をさく、おりその他の囲いの中で飼養し、又は人の生命若しくは身体に危害を加えるおそれのない場所において、固定した物に綱若しくは鎖で碓実につないで飼養すること。
「人畜に危害を加えるおそれのない」犬は例外といったニュアンスのことも条例には書かれていることが多いので、うちのワンコは大丈夫と主張されている方もいるようですが、何があるかわかりません。急に何かがワンコの前に現れてパニック状態になってしまうとか……。危害を与えてからでは遅いですからね。かわいいワンコを犯罪犬にしないためにも万全をきしてくださいね。
リード関係でもう一つ。最近、伸縮自在のフレキシリードでお散歩しているワンコをよく見かけます。フレキシリードは周りに人などがあまりいない広い公園などで運動するとき用です。
ワンコも自由に歩けて楽しそうだしとても便利なリードですが、お散歩の際には伸ばしっぱなしにせず、短く固定してお散歩してください。突然飛び出して、車や自電車にひかれたり、他の通行人を驚かせてしまったりする心配があります。
――排泄物の処理はしっかりと
うんちを持ち帰るというのも当たり前ですね。自分の家の前にあったら……と思ったら、そんなことはできないのですが、未だにほっておく飼い主さんがごくわずかですがいらっしゃるようです。公園などのごみ箱に捨てる方もいるようですが、これもマナー違反。必ずうちまで持って帰って捨ててください。
もう一点、おしっこの処理です。した後は必ず水で流してください。そのままにしておくと、その場所がマーキング場所になってしまいます。
なお、なるべく排泄は外でしないようにしたほうがいいです。おしっこを公共の場所にひっかけている姿を見るのは、ワンコを飼ってない人からすればあまり気持ちのよいものではないようです。それにワンコが年老いて自分で散歩できなくなったとき、大変です。特に大型犬を飼われている方は排泄のために抱っこして外に連れ出すのは一苦労ですよ。