前回、寒さに弱いワンコがいるという話をしました。ただし、総じてワンコは寒さに強いということは覚えておいてください。過度な寒さ対策はワンコの健康を害する危険性があります。「だったらどうしたらいいの」というツッコミが画面から伝わってきそうですが、今回はそのことを中心に話をしようと思います。
――ワンコの様子を見て寒いかどうかを感じよう
もう項目のタイトルでこれから話すことは分かるように思いますが、ワンコが寒いかどうかはワンコの様子を見て判断するのが一番です。具体的にワンコが寒いときにするしぐさを列挙してみましたので、参考にしてみてください。
- 頭と手足をくっつけて背中を丸める
- 飼い主さんにいつも以上にくっついてくる
- ソファーなどの温かい場所にいる
- 小刻みに体を震わせる
- 散歩に行きたがらない
- 普段より水を飲まない
特に身を震わせているときは、筋肉を動かしてなんとか体温をあげようとしている段階なので、かなり寒がっていることが想像できます。注意してください。
――暖房ガンガンはNG! 毛布をかけるなどほかの対策を
では、具体的な寒さ対策はどうすればよいのかでしょう。ヒーターなどの傍においてあげる。ガンガンに暖房をきかせる。これはあまり得策ではありません。なぜなら、ワンコの皮膚が乾燥してしまうからです。皮膚の乾燥に関しては、この冬にでも話せたらいいのかなと思っています。暖房を使う場合は、必ず加湿もお忘れなく。また、やけどなどに十分に注意する必要がありますが、湯たんぽなどを使うというのも一つの手だと思います。
暖房器具に頼る前に、まずはケージの置き場所を見直してみましょう。できるだけ、温かい場所にということなのですが、直接日光のあたるところ、窓際などは避けてください。天気のいい日は暑すぎるなんてこともありますし、気温差が激しく余計に寒さを感じやすくなってしまう危険性があるからです。
――段ボールと新聞で簡易断熱材をつくろう
また、壁際に置く場合は、壁とゲージの間に段ボールを挟むというのはよく用いられる方法です。その段ボールに新聞紙を何枚か、張り付けたり巻き付けたりして、保温性を高めるというのもよいと思います。簡易断熱材といった感じでしょうか。
ケージの上から毛布をかける。ケージの中にフリース素材のものを入れるのもよいと思います。ワンコが嫌がらないようでしたら、部屋の中でも服を着るというのも一つの手だと思います。
さて、今回は、寒いかどうかの見分け方と屋内での寒さ対策を話しました。次週は散歩などの屋外編です。お楽しみに!