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プーチン大統領も飼っている秋田犬の特徴 その1


 さて、12月15日、ロシアのプーチン大統領が日本にやってきました。北方領土はどうなるか、といったことは、新聞社やほかのサイトに任せるとして、プーチン大統領と言えば、秋田犬。2012年秋田県が、東日本大震災におけるロシアからの被災地支援に対する御礼と就任祝いを込めて、愛犬家のプーチン大統領に秋田犬の女の子『ゆめ』を贈りました。

 この名前は、プーチン大統領が直々に付けたと言われています。このゆめちゃん、今でも元気に暮らしているようで、この来日に合わせて元気な姿が公開されましたよね。さて、そこで今回、せっかくなので、この機会に秋田犬について少し話していきたいと思います。

――日本と海外のハイブリッド

 まずその読み方です。よく「あきたけん」と言われているのを耳にしますが正式には「あきたいぬ」だそうです。この秋田犬はもともと、秋田県大館地方を中心として猟犬として集団で狩猟などを行い生活しているマタギたちに飼われていた大館犬と呼ばれていたワンコたちが元になったといわれています。つまり猟犬として熊やイノシシたちと戦っていた犬というわけです。秋田犬と呼ばれるようになったのは1930年ごろです。

 大館犬から秋田犬に変わる過程には、当時、秋田県を治めていた人が闘犬好きだったことが背景にあります。中型犬だった大館犬は、大型犬になかなか勝てませんでした。

 そこで、「グレートデン」や「マスティフ犬」の洋犬の血が混ぜられるなど、品種改良をして、大型犬へと変化を遂げたのです。

――忠誠心は高いけど警戒心も強い

 秋田犬の代表と言えば、忠犬ハチ公ではないでしょうか。主人の帰りをおとなしく待つという姿から大人しい従順なワンコというイメージを秋田犬に抱いている人も多いようですが、実際は違います。何しろもともと猟犬、闘犬ですからね。他人に対する警戒心が強く、飼い主を守ろうとする防衛本能が高いワンコが多いようです。2014年に安倍首相がロシアを訪れ、ゆめに対面したとき「でも時々かむんですよ。気を付けて」と言っていました。

 しかし、飼い主への忠誠心は高く、賢いので、非常に物覚えもよいです。また、無駄吠えはほとんどしません。忠犬ハチ公の話をリメイクしたハリウッド映画『Hachi 約束の犬』の公開の影響もあったと思いますが、そのような秋田犬の性格が知られていくにつれ、海外からも非常に人気が高くなっているワンコです。

 次回は秋田犬を飼うにはどうすればよいのかといったことを中心にお話しします。


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