さて、今週も、先週から引き続き、シニアなワンコの夏の過ごし方について、話をしていきます。
――そもそも散歩はシニアなワンコに必要なの?
そもそも、暑い夏にわざわざ散歩をさせる必要があるの? とお思いの方もいるかもしれません。
無理は禁物ですが、できるだけ、外で散歩させた方がいいと思っています。
なぜなら、ワンコがいつまでも元気でハッピーなシニアライフをおくるためには、心と体に良い刺激を与えることが大切だからです。
そして、その両方の刺激を効果的に与えられるのが散歩です。歩くことによって立ち姿勢を維持するために必要な背中の筋肉を鍛えられますし、家の中とは違って変化の激しい周りの風景を眺めたり、犬友や昆虫といったほかの生き物たちと出会ったりすることは、心にも良い刺激を与えてくれるはずです。
ただし、年を重ねる上で自然と運動能力や身体の機能は落ちてきていますので、若いころと同じように散歩をしているだけでは、体に無理がかかってしまうこともあります。そこで、今のワンコの健康状態や体力にあった、ワンコが楽しめる散歩プランを立ててエスコートしてあげましょう。
――散歩道は日陰の多いところに
シニアになったワンコにぴったりの散歩コースを見つける際にポイントになるのが、芝生や土の道が多いことです。柔らかいので、足に負担がかかりにくいですし、照り返しが少ないので、アスファルトよりも涼しく快適な散歩となるはずです。
また、これは暑さとは関係ありませんが、散歩の途中に、仲間の犬がいるような公園によるというのも良いでしょう。仲間たちと合うことで、愛犬に良い刺激を与えられますし、公園で遊べば、散歩にもアクセントを加えられ、ワンコも楽しさが倍増するはずです。
さらに登り坂があればベストです。坂を登るときは、後ろ足に重心がかかるので、シニア犬が衰えやすい後ろ足が鍛えられます。
さて、いかがだったでしょうか。シニア犬については、敬老の日のある9月にまた特集する予定なので、楽しみにしていてください。