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敬老の日をきっかけにワンコが年をとったときのことを考えてみた その4


 さて、9月頭より、シニア犬について話をしていますが、今回が最終回です。

 今回は、肥満とともに気をつけなくてはならない筋肉の低下についてお話します。

筋肉の低下が寝たきりの原因

 体型と同様にシニアになったワンコのために気をつけたいのが筋力の低下です。後ろ足の筋肉が衰えてくると、立ったり座ったりができなくなり、寝たきりになってしまいます。

 そうならないためには、まずは筋力の低下に早めに気がつくことが大切です。サインとしては動きがゆっくりになった。しっぽを上げなくなった。おしりが小さくなった。段差をスムーズに乗り越えられなくなったというものが挙げられます。

 たとえば、散歩コースに坂を取り入れましょう。坂を上る時は全身の筋肉を使うので、非常に良い運動になります。まずはなだらかな坂を見つけて、まっすぐゆっくり上っていきましょう。

 ただし、坂の下りは要注意。

 上りと同じようにまっすぐ坂を下ってしまうと前足に体重がのり、大きな負担がかかります。できるだけ傾斜が少なくなるように、斜めやジグザグ方向にゆっくり下りましょう。

家で行える簡単な運動

 また、部屋で一緒に遊んでみてはどうでしょうか。運動不足も解消されますし、心もリフレッシュします。

 かくれんぼをしたり、部屋に隠したフードを探したり、ボール遊びをしたりと遊び方はいろいろあります。シニア犬になると、体を動かそうというモチベーションになりにくくなるので、遊び方をいろいろと試して、ワンコが興味を持つものを探し当てましょう。

 部屋の中で遊び始める前には足を滑らしたり、つまずいたりぶつかったりするものがないか周囲をよーくチェックしてから始めてください。

 さて、4回にわたってシニア犬の特集をしてきましたが、いかがだったでしょうか。ほかにも、まだまだシニア犬については、語りたいところもありますが、それこそ、全部語るには何十回にもなってしまいますので、また、今度、機会をみつけて語っていこうと思います。


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