さて、いよいよ引っ越しシーズン到来です。もし、新居や新築に移るという方がいれば、ぜひこれを機に、ワンコにとって住みやすい居住空間をつくってみてはいかがでしょうか?
これから、何回かにわけて、ワンコに快適な居住空間について、話していきます。
――高齢になったワンコのためにバリアフリーな住まいをつくる
まず、考えなくてはいけないのは、年齢です。
正直、若いワンコでしたら、ドアをあけたときに、出ていかないよう柵をつくるとか、気をつけることはそんなにないかもしれません。
ただ、住み慣れた楽しい我が家も、年齢によってすみにくくなるのは人間もワンコも一緒です。筋肉の衰えから若い頃は問題なかった段差がこえられずつまずいたり、視力が悪くなることで、物にぶつかったりと、いずれ大怪我につながらないかとひやひやさせられます。
そこで大事故になる前に、ワンコのためのバリアフリー住宅へとリフォームしてはどうでしょうか。リフォームといっても非常に簡単なもので大丈夫です。ワンコは慣れた環境なら、たとえ視力が弱っても記憶を頼りに、比較的スムーズに動くことができるので、このようなバリアフリーの模様替えもできるだけ早く行った方が良いでしょう。
真っ先に行いたいのが、床に滑りにくいマットをしくことです。
特にフローリングの場合は床に爪を引っ掛けられないため、ツルツル滑るので、関節に無駄な力がかかってしまったり転倒の危険性があったりします。
また、シニアになると粗相する可能性も高まりますので、マットは洗えるものにした方が良いでしょう
――大好きだからこそソファーが危険地帯に
次に注意したいのが、段差です。階段や玄関といった箇所以外で意外と盲点なのがソファーです。ソファーが好きなコは多いと思いますが、ソファーに飛び乗ろうとして、つまずいてしまうことがあるのです。
たとえ飛び乗れたとしても、飛び降りた時の衝撃で関節を痛めることがあります。雑誌や箱など低い段差を重ねてソファーまでの踏み台を作ってあげるのがいいでしょう。
さて、次回も、ワンコの居住空間についてお話していきます。