ワンズマガジン

ワンコの愛情は月日とともに薄まるもの? その2


 さて、ワンコとの愛情に関して前回から書いていますが、ワンコのあなたに接する態度が年齢とともに、変わることがあります。いくつか事例を挙げて今回から紹介していこうと思います。

――悲しそうに鳴いているのはなぜ? シニア犬は寂しさから鳴くようになる

 それまでは、そんなに鳴くコじゃなかったのに、シニアになると、突然、鳴くようになることがあります。

 考えられることは二つ。一つは痴呆で、一つは分離不安です。痴呆は後ほど詳しく説明しますが、飼い主がいなくなって悲しそうに鳴いたのなら、それは分離不安が原因です。前項で飼い主への愛情が深さを増して極度に離れたがらなくなると書きましたが、これもまさにその兆候の一つです。

 鳴く以外にも、不安のあまり呼吸が荒くなったり、震えたり、落ち着かずにウロウロしてしまったりすることもあります。

――甘えられる人を増やしてあげる

 ではどうすればいいのか、ワンコがさみしがって甘えたいのならその寂しさを埋めてあげるしかありません。ワンコが起きているときはなるべく姿の見えるところで活動することを心がけることです。

 そして、なるべく多くの人に慣れさせておき、この人がいなければ嫌だというように思わせないようにすることが大切です。そうすれば、買い物に行く時などはその人に預けることができ、一人の負担も少し軽減されるのではないでしょうか。

 また、特に大変なのが、寝るときです。もし、今まで一緒に寝てきたのなら、必ず一緒に寝て欲しいとお願いしてきます。もしも、家の二階などに寝室があり、そこで一緒に寝ていた場合、シニアになると、そこまで移動できないことがあります。小型犬ならすぐに持ち上げられて寝室まで運んであげることもできますが、大型犬だとそれもできません。

 そんなときは、一人で寝かせるのではなく、私たちがワンコの寝られるところにいき、一緒に寝てあげるようにしましょう。


(C)

掲載日:


次回:ワンコの愛情は月日とともに薄まるもの? その3


前回:ワンコの愛情は月日とともに薄まるもの? その1