寒さに強い体にしてあげよう
寒い冬になると、飼い主さんが外に出るのがおっくうになったり「こんな寒い日に長いこと外に出すのはかわいそう」と思ったりして散歩の回数や距離が減りがちです。
しかし、ワンコのことを考えるなら、冬こそ散歩などの運動をしっかりとしておきたいところです。
冬は、体温を維持するために体内の脂肪を燃焼する必要があるため、基礎代謝が高くなり、脂肪が燃焼されやすいのですが、暖房の効いた快適な室内で過ごしていると、ワンコは体温を上げるために脂肪を燃焼させなくてもよいので、どうしても太りがちです。
運動をしてワンコに筋肉がつくと、代謝がよくなって太りにくくなるとともに、寒さに強い体になります。
寒がりのワンコには、服を
前回にも書いたのですが、基本的には、ワンコは冬の寒さに強いと言われています。しかし、中には、寒さの苦手なワンコもいます。もちろんワンコごとによって異なるので、一概には言えないのですが、チワワなどの、シングルコート(毛が二層になっていない)や南国生まれのワンコは基本的に寒さが苦手だと言われています。
また、生後、数カ月しかたっていない、年をとっている、病気などで毛が薄くなっている、循環器に疾患のあるといった特徴のワンコも寒さが苦手です。
このようなワンコは、室内で洋服を着せてから、外出すると良いでしょう。
ただし、寒いからといって重ね着をさせるのはNG。一枚着せれば十分ですし、散歩して、口をあけて舌を出してはぁはぁとあえぐように息をしていたら「暑すぎ!」のサインですので、脱がせてください。
冬の散歩は十分に温度をならしてから
暖房のきいた温度の高い部屋から急に寒い外へ出ると、心臓や呼吸器に負担が掛かることも考えられます。冬の散歩のときには、玄関のドアを少しあけた後、そこで五分間ほど過ごして、寒さに慣らしてあげることが重要です。
できれば、体の温まりやすい日中に散歩させてあげた方がよいでしょう。