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大震災からワンコを守る その2


いざというときのために確認しておきたい4つのこと

 いざ地震が起きたときに、何をどこでどうしなければならないのかを知っておくことはとても大切です。あらかじめ知っておくかおかないかで、発生したときの落着き具合が随分と変わってきます。一瞬の判断が命を大きく左右しますので、焦ったり、不安に頭の中が支配されて正常な判断ができなくならないように「後で調べればいいや」などと後回しにするのではなく、なるべく早めに確認しておきましょう。

 それでは何を知っておくべきなのか。最低限、家族との連絡方法、避難場所、そこまでのルート、避難所での過ごし方については抑えておきたいところです。

 この四つについて、それぞれ細かく見ていきたいと思います。

被災時の連絡方法はデジタルもアナログも

 万が一ばらばらになっても、しっかりと連絡が取れるということを意識しておくことはとても大切です。たとえば家族にワンコを預けて外出していたときに被災したなどという場合、「ワンコはきちんと避難したのだろうか」と気になって家に戻り、家に戻ったために、家屋の倒壊に巻き込まれて……。などというケースも十分に考えられます。きちんと連絡を取れることが分かっていればそのようなリスクは減らせます。

 連絡方法についてまず知っておいた方が良いのは、災害用伝言板サービスの使い方です。各通信会社によって異なるので、確認しておきましょう。

 スマートフォンなどでしたら、災害用伝言板のアプリなどもありますので、検索しダウンロードしてみてください。そして、大体の場合、月に二度や防災週間(8月30日から9月5日)などに伝言板を試用できるので、ぜひ使ってみてください。

 また、被災地内では電話がかかりにくくなることが想定されます。離れた地域からかけると割とかかりやすいということもあるようです。親戚などにいざというとき、電話をかけてもらうように約束しておき、その親戚を伝言板役にして、家族と連絡を取り合うというのも一つの方法なのかもしれません。また、電話がなくなる、電池が切れるということも十分に考えられます。そんな場合は、張り紙などで連絡を取り合うしかありません。公園の樹木、避難所の壁など、張り紙をする場所を決めておくことも大切です。以外とこのようなアナログな伝達手段の活用は、被災時には役立ちます。

避難所までのルートを散歩道に

 避難所は大きく分けて三つあります。まず、一時的に集合して様子を見る一時集合場所です。避難勧告が出た場合、まずここに集合します。そして、一時集合所が延焼などの危険がある場合、公園などの広域避難場所に移ります。ここで、家が落ち着き、倒壊や火災のリスクがないのであれば家に戻りますが、家に戻れない場合にはさらに避難所へと移動します。場所は、自治体のホームページなどで確認する、役所に聞いてみるなどして、この三つとも確認しておくと良いでしょう。

 そして、家からの避難ルートを確認しておきます。距離を優先させるのではなく、高い塀や電柱や背の高い木など、崩れてきて危ないものがある場所は避けるなど、遠回りしてでも安全性の高そうなルートを選ぶようにしましょう。狭いよりもできるだけ広い道を行った方が良いと思います。また考えていたルートが通れなくなる可能性もあるので、ルートは二通り考えておくとよいでしょう。

 そして、この避難ルートを普段の散歩コースに取り入れておくのはおすすめです。やはり慣れている道の方がワンコも安心でしょうから。

大震災からワンコを守る その3


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