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梅雨の時期の健康――ダニやノミに要注意 その2


 さて、前回はダニやノミの怖さや、増やさない環境づくりの大切さについて書きました。今回は、もしダニやノミがワンコに寄生していたのならどうすればよいのかということについてお話をします。

――手でつぶせば大丈夫?

 よく、聞くのが、ダニなどがいても手でつぶしてあげれば大丈夫という話。しかし、一匹見たら、百匹はいると思えというようにノミやダニの繁殖力は非常に強く、あの小さな寄生虫を大量に取り除くのは、ほぼ不可能だと思ってください。

 また、メスの成虫は体内に卵をもっており、つぶすと卵が飛び散ってしまうこともあります。見かけてもつぶさない方がよいでしょう。

――シャンプーしていれば平気?

 次に聞くのが、シャンプーをしていれば取れるという意見です。残念ながらこの方法も完璧とは言えません。なぜならノミは毛の根元で逃げ回っています。シャンプーをしていても洗いにくい頭部などに逃げてしまい、完全に駆除するのはとても困難だからです。もちろん、シャンプーは非常に大事ですし、予防の面からいったら、非常に効果はあるだろうと思われますが、駆除をするという観点では、少し疑問が残ります。

――早めに症状を発見してすぐにお医者に

 では、どうすればよいかというと、実は前回のべたような予防はできるのですが、駆除は自分ではできません。ですからできるだけ早く、症状に気が付き、獣医師のもとにいき、薬を使って駆除するというのが一番です。ホームセンターなどで市販のものも売っていますが、そのようなものはたいていが、医薬部外品です。効果の持続性、安全性などを考えると、獣医師にしっかりと見てもらってから医薬品を処方してもらった方がよいと思います。

 早く気が付くためにも、いつもよりワンコのお手入れは入念にされた方がよいと思います。ブラッシングや拭いているときなど、手入れしているときに、ワンコの異変に気が付きやすいからです。ワンコを清潔に保つことによって、予防にもつながります。

 さて、次週は、ノミダニ以外でこの時期に健康面で気をつけなければならないことに触れていきます。


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